学校へ行けない子供との3つの向き合い方!

子育て
マンマパパより出典

中学3年生の娘がいます。中学2年生の夏休み明けから急に学校へ行かなくなりました。これから修学旅行や受験もあるし、将来がとても不安です。子供にどのように接すれば、不登校を解決できるのでしょうか。

このような悩みはとてもよくわかります。

私も当時は同じ悩みを抱え、何とか学校へ行かせようと原因を探し、どんどん心を閉ざしてしまい私たち親との会話も減ってしまいました。

そうしたある日「学校へ行きたくないのは原因ではなく目的なんだ」と気付き、これによって子供との向き合い方を切り替えました。

子供との正しい向き合い方

子供との正しい向き合い方

  • 原因を探さない。原因は差ほど重要ではない。
  • 親の考えている枠にはめない。
  • 人と人とのつながりの大切さに気付かせる。

「目的が変われば子供の考えも変わり、不登校から脱却できるのではないか」と考え方を変え、毎日短い時間でもよいので声かけを続けました。

この考えにたどり着いたのがアドラー心理学です。

私が悩み苦しんでいるときに、たまたまアドラー心理学と出会い、子供たちと接するようにしました。

私の子供たちは、現在大学生の長女と長男、高校生の次女の3人。

子供達たち3人ともには中学生の時に不登校となり、長女はリストカットで中学3年の時に入院。長男も中学2年から学校へは数える程度しか行けず不登校に。また一番末の娘も中学入ったら不登校に。不登校のきっかけは3人ともに友達関係からでした。

今では長女は大学で看護士を目指し、長男は国立大学の理学部で物理を勉強。また次女は毎日通信高校へ楽しく通っています。

失敗は成功の基。子育てで悩んでいるママさんパパさんにとって少しでも心の支えになれればと思います。

【ブログ紹介】

反抗期の子供とのトラブルが絶えないときは3つを意識する

アドラー心理学とは

アドラー心理学とは、オーストリア出身の心理学者であり精神科でもあるアルフレッドアドラー(1870年~1937年)が「個人の心理学」を提唱し、近年日本でもアドラーブームを巻き起こしました。

岸見一郎著書の「嫌われる勇気」といったほうがピンとくる方も多いかもしれません。

フロイト、ユングとともに臨床心理士の基礎を築き、心理学の三大巨頭の一人と称されています。

アドラー心理学の特徴は、個人に着目し、あらゆる対人関係は縦ではなく横のつながりであり、人と人とは対等であるという考えに基づいています。

「個人の心理学」とは、個人は分けることが出来ない。無意識も意識の中にある。また人間をタイプ別に分けるものではない。人間ひとりひとり血の通っており分類するものではない。

原因を探すことはしない

原因は無限にある

不登校になると何が原因で不登校になったのかを親として探します。子供に聞くと友達とのいじめだったり、勉強がわからなかったり、先生が厳しいとか。その時々によって原因がコロコロ変わります。

子供は「学校へ行きたくない」という行動を正当化するために、さまざまな理由を考え出します。「学校へ行きたくない」口実を探し出している場合が多くあります。

これを臨床心理学では原因論と呼び、これを提唱したのが三大心理学のひとりであるフロイトです。フロイトの理論は「心の苦しみは過去の出来事や自分を取り巻く環境によって決定される」とされ、「原因論」には必ず決定があります。

私たちは常に結果には必ず原因があると考え、何としても探し出そうとしますが、心の悩みに関しては必ず原因があるとは限りません。

私の息子の場合は特にそれが謙虚に表れました。中学1年の終わりころから少しずつ学校へ行かなくなり、中学2年の秋ごろから不登校へ。

本人と話してみると、ある友達とのケンカがきっかけとなり学校へ行けなくなったことが判明し先生と相談。

ひとまずケンカの相手と仲直りして落ち着きましたが、それでも学校へはいけず、次は学校でいじめられていると言い、先生と相談。

また別の日には学校の先生や勉強が問題とその時々から原因がコロコロ変わっていました。

すべて本当のことなのかもしれませんし、その原因が合わさって複合的となり、頭の中でこんがらがった結果「学校へ行きたくない」という風にも捉えられますが、やはり学校へ休むための原因探しと捉えた方が理解できます。

原因を探すのではなく目的に目を向けること。

学校へ行けなくなる原因を探しているうちは、学校へ休むことを達成させるためですので、そこを追及しても前には進めません。

現状を変えるには先を見るように目を向けることが大切です。それをアドラー心理学では目的論と呼びます。

原因論は過去の事柄が帰結することに対して、変えられない過去ではなく目標や目的を決め未来を変えるための方法が目的論となります。

もちろん、思い通りには行かないことも多く、結果として過酷な人生になるかもしれませんが、どんな過酷の中でもどう生きていくべきか決定することによって未来は変わります。

いつまでも過去を振り返っても過去を変えることはできない

原因論の先には結果論があるため、原因を探してその結果が不登校とわかってもその先が進むことができません。

そこで、先を考えさせることが重要になりますが、もともと先を考えることが出来ていれば不登校にはなりません。

まずは原因を探すことをやめることから始めます。過去の嫌な記憶や思い出を忘れさせるように対策しますが、実はその一番の解決策は時間です。

人は忘れる生物ですので、焦らずゆっくり忘れさせることが重要です。

先の話でも私の息子が中学3年生の時には原因を探さずゆっくり待ちました。そしてころあいをみて「将来どんな道へ進みたいか、また何を目指したいか」を一緒に考え、その結果、3年の夏休みに男二人で島根県まで貧乏旅行へ行きました。

その経験は息子本人にとって素晴らしい経験だったようで、そこから少しずつ前へ考えられるようになりました。

マンマパパより出典

ひとつ付け加えるとしたら、旅行はあくまでも目的を探すうえの結果として、二人での親子旅行をしたわけですので、旅行が必ず行動を変えるわけではないことをご理解ください。

親の考えている枠にはめない

普通の生き方が正解ではない

子供には普通に学校へ行って。普通に高校へ行って。普通に大学へ行って。普通に大人になって。親が持つイメージの普通が子供には苦痛に感じています。この普通という考え方を払拭しなくてはなりません。

子供にはそれぞれ個性があります。

足が速かったり、歌がうまかったり、英語が得意だったり。プラスの個性は親は大喜びしますが、残念なことにマイナスの個性もあり、背が低かったり。周りの空気が読めなかったり。

親はマイナスの個性が出るとそれを毛嫌いし普通という言葉で何とか修正しようと考えます。

私の次女は以前アスペルガー症候群(現在は自閉症スペクトラム障害)と診断されました。

まだ保育園児のことでしたので、私はとてもショックを受けましたが、妻は個性と捉えていました。

普通が一番と思っていた私にとっては驚き、何とか普通の子になるよう様々なチャレンジをしましたが、結果的に次女にとっては苦痛となり一時はふさぎ込んでしまいました。

ただ次女と接していくうちに個性がとてもチャーミングであったことに気付き、またみんなと一緒であることが決して良いことではないことを理解し、それから見方が変わりました。

いわゆる空気が読めない子ではありますが、今では次女には個性を大事にするように育てています。

子供の問題は子供が考え、親は見守る

不登校になると、将来をとても心配します。

高校へいけるのか。またずっと家に閉じこもるのか。しかし高校へ行くことも家に閉じこもることも親ではなく子供の問題です。子供の問題をむりやり親が考えてもうまくいきません。

どうしても学校へ行くための策略を親は考えますが、子供はそのことで余計にイライラして突き放します。かといって寄り添って「そうだよね」と同調する姿勢を見せてもすぐに見透かされます。

不登校の生徒には定期的に学校の先生が訪問してくれます。

先生は同様の生徒たちをたくさん見ており、学校内でもどういった対応をするか常に対策が練られています。それをもとに訪問してくれるのですが、当然、中学3年生になれば高校の話もします。

うちの子もそうでしたが、先生には素直に相談し、その中で子供なりの将来について答えを見つけていきます。

そして親がとるべき行動は子供を見守ることです。

親が子供の問題に顔を突っ込まないで見守り、子供から助けを求められたときにすぐに寄り添うように準備しておくことが大切です。

ありのままの自分で良いとアドバイス

不登校となっている子には「ありのままでいいんだよ」と告げることが大切です。

今まで、前向きな目標や子供に考えさせることを言ってきましたが、親は世間体を気にするあまり、アドラーの考えを間違って捉えてしまい、本人にとってプレッシャーになる目標を促す傾向があります。

「ありのままでよい」とは客観的に今の現状を捉えるのではなく主観的に捉えるのです。

主観的に捉えるとは、自分自身のなかでほんの少しでも前へ進ませることが重要です。

客観的に見ると、ほとんど変わらないとしても、本人の中に何かが変わるようになれば、小さな一歩がいずれは大きな一歩となり、本人のなかに自信がついていきます。

「ありのままでよい」とはそのまま殻に閉じこもっていることでよいというわけではなく、「周りと劣っていても何も問題なく、そのままの自分でいいんだよ」という意味になります。

人と人とのつながりの大切さを気付かせる

一日に一回はひとりにしない時間を作る

部屋に閉じこもっていたとしても、食事の時には食卓へ向かうわせるとか。

お風呂に一緒に入るとか。反抗期ではありますが、信頼関係を作るには親が怖がってはならないことです。

反抗期で荒れていたとしても腫れ物に触るのではなく、一人の人として対応することが必要です。

不登校となるとゲームやネットに費やします。誰とも会話することがありませんのでストレスもたまりやすく物を壊したり大声出したりします。

この時の子供はストレスを原因の一つとして大声を出したり物を壊すように思えますが、これは自分は実際よりも優れていると見せたいのです。

これをアドラー心理学では優越コンプレックスと言います。

優越コンプレックスは背伸びして実際の自分よりも大きく見せようと強調します。他の人よりも優れているように見えることが重要なのです。

優越コンプレックスの人は絶えず他からの評価を気にかけます

話を戻すと、中学生になった子供たちは、大人の仲間入りした気持ちになっています。

体も大人と同じくらい成長し、小学生の時を子供のころと表現してきます。そのため、子供と接するときに気を付けることは、上下関係で話をしないことが重要です。

親子の関係を縦の関係で接するのではなく、つねに横の関係で接することが大切です。

場合によっては子供の趣味の話に一緒になって楽しむことも良いでしょう。それがどんなにつまらないものだとしても、否定せず一緒に話すことが出来れば、おのずと打ち解けていきます。

人の温かみを知ることを気付かせる

もし部屋に閉じこもっていたら、独りじゃないことを気付かせることが大切です。友達や先生など身近な人が常に気にしていることを少しずつ気付いてもらうことが大切です。

本人は友達がいないし、誰も自分のことを気にしていないと思っているかと思います。またいじめられていたとしたら絶対に人と関わり合いたくないと思うでしょう。

アドラー心理学でもすべての悩みは対人関係の悩みであると言われるように、一人で閉じこもっていれば、人と関わり合うことがないため、傷つくことはなく、平穏に過ごすことが出来ると考えています。

しかし、外の世界(自宅以外の場所)はすべて、怖い人ばかりではなく、生きる喜びや幸せは人と関わり合うことでしか得ることができないことを気付かせることが大切です。

そのためには学校の友達や先生からの手紙が気付かせることができます。

私の長女は3年の時、リストカットを繰り返して入院していました。

心を完全に閉ざしており、一人で立ち上がれることが出来ず、大きなウサギのぬいぐるみを抱っこしていないと、歩くこともできませんでした。

そのような状況のなか、お見舞いに担任の先生が来てくれて、クラスの友達と先生から修学旅行のお土産と手紙をもらったことがあり、本人もとてもうれしかったようです。

このあとから少しずつ心を開いていきました。

まとめ

不登校の子を持つ親は子供の将来がとても心配ですよね。「全然問題ないですよ」と言いたいところですが、結局のところ、親としては見守ることしかできず、子供自身が解決したことで今があります。

人生には多かれ少なかれ挫折があります。昔のように気合いで乗り越える時代ではありません。

いかに自分を変えていくか、それも親がどう変わるかによって、子供も変わっていきます。

嫌われる勇気の著書の岸見一郎さんも人は3日で変われると言います。ただそれには勇気が必要とも言っています。

人は現状から抜け出すことがとても怖く、とても勇気がいります。その勇気を振り絞れば新しい未来が見えてくるはずです。

是非とも勇気を振り絞って新しい未来をイメージしてみませんか。

私が最も子育てに役立っているアドラー心理学でおすすめの本のひとつに、岸見一郎著の「人生の意味の心理学ー変われない?変わりたくない?」と「子どもをのばすアドラーの言葉」です。

岸見一郎さんの書いた著書はとても参考になりますので、子育て中のママさんやパパさんには是非一度目を通していただければと思います。

それではまた。

コメント