キャンプの虫対策にはLEDランタンがおすすめ7点!

キャンプ用品

キャンプは虫対策がとても重要ですが、その中で虫を寄せ付ける代表格がランタンはす。特にテント内や食事のときに様々な虫が寄ってくるとキャンプの楽しさも半減してしまいます。

そこで最近では虫が寄せつきにくいLEDランタンが多くのキャンパーが利用しています。ガスランタンよりも経済的でガスランタンと同じくらいの明るさもあるLEDランタンは初めてキャンプするファミリーにも安心して使用できます。

ここではどうしてLEDは虫が寄り付きにくいのかを虫の立場から説明し、併せておすすめのLEDランタンを紹介します。

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LEDの光はどうして虫が寄りにくいのか

虫の習性

走行性

虫には光に反応して移動する習性があります。これを走光性と言います。走光性とは、太陽や月の明かりに対して一定の角度を保って移動する習性です。遠距離からくる太陽や月の明かりは、光のラインが一定の方向に見えるため、そのラインの角度を保って直線的に飛ぶことが出来ます。

しかし、白熱電球や蛍光灯などの人工の光は、光源までの距離が近くラインが放射状上に見えるため、その角度で飛ぼうとします。その結果、電球の周りをぐるぐるとまわり電球から離れられず虫が集まってきます。

ちなみに虫には光へ向かって進む「正の走光性」とは反対にミミズやゴキブリなど光から逃げる「負の走光性」がいます。

紫外線

虫は紫外線も関係しています。多くの虫は人が見ている「光=可視光線」(いわゆる虹の7色)とは別の領域で光を見ていると言われています。 虫にとって「光」とは、人の可視領域よりズレているイメージとすればわかりやすく、赤に近い光が見えない代わりに紫の先の紫外線を見ることができます。特に虫は低い高さで飛ぶため波長が短い紫外線を頼りにしていると言われており、紫外線に集まる習性があります。

帯域名 光の色 波長
紫外線 UVC※1 100~280nm
UVB 280~315nm
UVA 315~400nm
可視光線 380~430nm※2
430~490nm
490~550nm
550~590nm
590~640nm
640~770nm
紫外線 近赤外線 780nm~3μm
中赤外線 3~15μm
遠赤外線 15~100μm
  • ※1 UVCは地球のオゾン層により全てカットされるため地表には降りてこない
  • ※2 人により個人差があり紫の見える範囲が違うため紫外線領域も一部入っている 

虫の複眼

虫には単眼の他に複眼や脳による直接需要が知られていますが、とくに複眼が光の情報にとって重要な役割を担っています。複眼は数百~数千個の六角形の個眼が整然と並んだ集合体です。

多くの虫は異なる3種類の視細胞(光受容細胞)を持っていて、それぞれ紫外線・青・緑に反応すると知られています。波長から言えばおよそ250 ~ 650 nm の範囲であり、ヒトには見えない近紫外線領域を虫は感知することが出来るのは、この複眼によるものです。

白熱電球や蛍光灯

白熱電球

白熱電球の波長は400nm~700nmと可視光線の範囲内ではありますが、実は紫外線や赤外線の領域まで広く光強度は観測されています。

蛍光灯

蛍光灯は波長254nmの紫外線が主に発生する水銀ランプをガラス管の内面に塗った蛍光体で可視光線に変えて発生します。水銀ランプが発するエネルギーのうち、可視光線に変換されるのはわずか15%で赤外線の放射は60%、紫外線の放射は10%、残りは熱として失われてしまいます。

LEDの特徴

LEDは、光の三原色である赤色(660nm前後)青色(450nm前後)緑色(520nm前後)を混合させることで発光色を決めていますので実際に紫外線は発光しません。ただし、全く紫外線がないわけではありません。それでも紫外線量は蛍光灯の1/200程度です。

また、白色を発光させるには2色の光を混ぜると白色に見せることが出来ますが、最近では、補色を混色することにより自然な白色に見せる手法をとっています。

ちなみに、近紫外線を発光させるUV-LEDも発売されていますが、殺菌灯など特殊な用途に使われていますので、いわゆる灯りには使用していません。

LEDでも寄ってくる虫もいる

すべての虫が紫外線にのみ反応しているのではなく、明るさに集まる習性を持つ虫もいます。

紫外線に寄って来る虫
コガネムシ・アブラムシ・スズメバチ・スズメガ・カメムシ・ウスバカゲロウ・セミ・イエバエ・ユスリカ・ヤガ・コウモリガ

上記を見ると蚊やゴキブリなど本当に防虫して欲しい虫には紫外線への感受性がありません。また、人の体温や二酸化炭素に集まる虫もいるため、LEDライトだけで全ての虫が寄ってこないというわけではありません。

おすすめのLEDランタン

ランタンはキャンプなどの野外や停電など通常電気がないところで使用しますので乾電池対応をおすすめします。充電式は手軽で良い反面、災害など充電が出来ない状態では期待できません。また、連続点灯長時間と表示されても通常使用するとかなり少ない時間しか使用できないことが多いです。

テント内・テーブル用

夜のテント内やテーブルでは多少暗くても出来る限り虫が寄りつきにくい暖色系(橙色LED)のライトがおすすめです。橙色LEDの波長は600~620nmで発光し、暖色系の光源として使われています。

  • サイズ:直径10.2×高さ20.3cm
  • 本体重量:約761g(電池含む)
  • 明るさ:400~15ルーメン
  • 使用電池:単1形電池×3本
  • 使用光源:暖色LED×6灯
  • 連続点灯:30~200時間

もちろん光が黄色からオレンジに近い暖色のため虫も寄り付きにくいですが、暖色系のみですので検討するときは注意して下さい。このランタンはLED素子を細長い形状にしたことで、電球のフィラメントのような光が再現しています。そのため照らす場所がより通常の電球のような雰囲気になりますので、光り方も少し光量を絞ったマントルのような灯りです。

また、ダイヤルを回すと強から弱まで無段階に調光可能なので、テント内で寝るときには自分の心地よい光に合わせることができます。

GOODGOODS LEDランタン 

  • サイズ:25.8 x 14.2 x 14 cm
  • 本体重量:約820g
  • 明るさ:400~10ルーメン
  • 電源:充電式+単3電池
  • 使用光源:LED
  • 連続点灯:5~75時間

デザイン性と機能性の両方を兼ね備えたLEDランタンです。

機能性の一番は充電式(USB充電)と電池式(単三電池)の2種類の給電方式があるので、急なバッテリー切れも問題ありません。また、電球色~昼光色を無段階で調節できるので、自分の好みの色や光度に合わせることが出来ます。最大400ルーメンで5時間、最小10ルーメンで75時間以上点灯と表示されていますが、実際に最大の光度で試したところ連続10時間以上点灯していました。

ただ、表示よりも暗く感じるかもしれませんので、テント内でゆっくりと過ごすときや就寝時の常夜灯としての利用に適しています。

DODポップアップランタンプロ

  • サイズ:直径8.5×高さ13.2 cm
  • 本体重量:約140g
  • 明るさ:150~30ルーメン
  • 電源:充電式+単3電池3本
  • 使用光源:LED
  • 連続点灯:8~75時間

コンパクトなのにパワフルなLEDランタンで懐中電灯にもなるのが特徴です。これも充電式と電池式の給電方法があります

光色も白色と暖色にも切り替えられ、懐中電灯モードではライトの照射範囲を調節することもできます。ランタンとしては比較的小さめなテントの中やタープ下のテーブル上に照らすには満足な明るさです。

使用感としては、懐中電灯としてはかなり明るく、ランタンとしては明るすぎず暗すぎちょうどよい明るさです。ただ、就寝時の常夜灯としては明すぎるかもしれません。

室外用

キャンプ場の夜は想像以上に暗く、場所によっては漆黒な夜となる場所もありますので、通常はガスランタンやガソリンランタンを使いますが、その場合は虫も多く寄ってきますので、そういった場合はLEDをメインランタンとして使用するのも方法です。その場合は最低でも1000ルーメン以上の明るさが必要になります。

Lepro LEDランタン キャンプランタン1500ルーメン 

  • サイズ:直径10.1×高さ19 cm
  • 本体重量:約480g
  • 明るさ:1500~650ルーメン
  • 電源:単1電池3本
  • 使用光源:LEDライト
  • 連続点灯:13~26時間

ひと言でいうと「非常に明るい」というのが第一印象です。それもそのはず、明るさが最大で1500ルーメンとLEDランタンの中では最大の光源量ですので、ガスランタンと同等の明るさがありメインランタンとしても使えます。

連続点灯時間も最大で26時間。昼白色850ルーメン24時間・暖色650ルーメン26時間・混合職1500ルーメン13時間・赤光(フラッシュ)とどの光も10時間以上連続で点灯できます。また、スイッチを長押しすると無段階で調光と調色ができます。

暖色で650ルーメンあるのはこのランタンくらいですので、虫の多い外での使用も問題ありません。

Lepro LEDランタン キャンプランタン1000ルーメン 

  • サイズ:直径9.5×高さ18.4 cm
  • 本体重量:約400g
  • 明るさ:1000~300ルーメン
  • 電源:単1電池3本
  • 使用光源:LED
  • 連続点灯:12~25時間

先ほどの1500ルーメンと同じメーカーで1000ルーメンのタイプです。このランタンも4つのモードがあり、昼白色700ルーメン18時間・暖色300ルーメン25時間・混合職1000ルーメン12時間・白光(フラッシュ)の連続点灯時間があります。

  • サイズ:直径12.9×高さ24.6 cm
  • 本体重量:約1220g(電池含む)
  • 明るさ:1300~80ルーメン
  • 電源:単1電池4本
  • 使用光源:白色LED20灯+暖色LED20灯
  • 連続点灯:7~350時間

光が白色や昼白色、暖色と3段階に色を変えることができます。調光も強や弱を無段階に変えることが出来ますので、夜の野外やテント内の就寝時も幅広く使用できます。また、本物の炎のように見える「キャンドルモード」があり、キャンプだけではなく癒されたいとき普段のときにも使用できます。

暖色でも600ルーメンありますので、虫が多い時外での使用には暖色もおすすめです。

乾電池使用のランタンでは意外と少ない電池残量を知らせてくれるインジケーターが付いていますので、使用する前に確認しておけば急になくなる心配もありません。

GENTOS(ジェントス)は1978年創業の日本のライトメーカーです。LEDランタンがまだ普及されていないときに、この光源力と低価格を打ち出したのはこのメーカーが初めてでした。私もジェントスと出会ったのは今から13年前でしたが、キャンプに東日本大震災後の停電時に本当に重宝しました。

 

  • サイズ:直径9.36×高さ18.5 cm
  • 本体重量:約816g(電池含む)
  • 明るさ:1000~50ルーメン
  • 電源:単1電池3本
  • 使用光源:白色LED2灯+暖色LED1灯
  • 連続点灯:11~240時間

先ほどのEX-1300Dの1000ルーメンのタイプです。連続点灯時間はEX-1300Dより長く、また電池も1本少なく単一電池3本のため経済的です。明るさは劣るイメージがあるかもしれませんが、1000ルーメン以上であれば特に外での使用でも問題ありません。

虫が寄ってきにくい暖色が450ルーメンと少し低いのが少しマイナス点かもしれません。

まとめ

キャンプが好きになれない理由の多くが虫の問題です。もちろん虫がいない秋や冬のキャンプが一番おすすめですが、秋や冬では寒さ対策でとても大変です。そこで夏のキャンプでも一つの工夫から虫を寄せにくくなりますので、まずは、虫の特性を知ることが重要です。

虫の走光性と紫外線、複眼などを知ることで虫対策は万全になりますので、是非ともキャンプを楽しんでください。

最後に、キャンプ初心者がどんなグッツをそろえればよいかわかりやすく紹介してくれる「Amazonキャンプ初心者ストア」をご覧ください。

それではまた!

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