通信制高校と定時制高校って?全日制高校との違いは?

子育て

高校選びで悩んでいる親御さんも多いかと思います。特に学校の成績が低かったり、学校へ通えていない場合は、親だけでなく当事者の子供たちにも、とても将来について不安になりますよね。ここでは、通信制高校や定時制高校だけではなく全日制のメリットとデメリットを紹介します。

私は、3人の子を持つ親ですが、長女は定時制高校を卒業し、長男は通信制高校に通っており、また一番下も定時制高校を選ぶ予定です。実際に通わせているからこそわかる良さを体験談も踏まえてお伝えします。

高等学校とは

ほとんどの中学生は高校へ進学しますが、それはどうしてでしょうか。

うちの子供たちもイライラしているときに「どうして高校へ行かなきゃいけないの」と言われたことがあり、その時は「将来の為」とか「まともに就職できないから」とか・・・行くのが当たり前の私にとっては、そういった根本的な質問に対してを正直納得できる答えを示せませんでした。

高等学校へ行く目的とは

まずは法律として高校がどのように示しているのかを、学校教育法の第50条・第51条を見ていきます。

第五十条 高等学校は、中学校における教育の基礎の上に、心身の発達及び進路に応じて、高度な普通教育及び専門教育を施すことを目的とする。

第五十一条 高等学校における教育は、前条に規定する目的を実現するため、次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする。

 義務教育として行われる普通教育の成果を更に発展拡充させて、豊かな人間性、創造性及び健やかな身体を養い、国家及び社会の形成者として必要な資質を養うこと。

 社会において果たさなければならない使命の自覚に基づき、個性に応じて将来の進路を決定させ、一般的な教養を高め、専門的な知識、技術及び技能を習得させること。

 個性の確立に努めるとともに、社会について、広く深い理解と健全な批判力を養い、社会の発展に寄与する態度を養うこと。

学校教育法(昭和二十二年三月三十一日)(法律第二十六号)

このように、高校は中学校で行われている中等教育の延長として、心身の発達や今後の進路に対しての高度な知識を身につけさせることが目的とされています。

ついつい勉強などの学習ひとつだけを捉えて、高校を選びがちでしたが、実はそれ以上に発展的な人間性や社会性を養うことが重要であることがわかります。

この文言を軸に、全日制だけではなく、定時制も通信制も高等教育を施しています。

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単位制高校の導入

昭和63年度(1988年度)には文部科学省から学年による教育課程の区分を設けず、決められた単位を修得すれば卒業が認められる単位制高等学校教育規程の制定しました。

これにより通信制や定時制において導入され、平成5年度(1993年度)からは全日制も設置可能とされています。ただ、全日制では実際にはあまり多くはありません。

単位制のメリットとして、自分の興味や関心ある教科を選択することが出来、自分のペースで学ぶことが出来ます。

全日制高校と通信制・定時制の違い

先ほども述べましたが、全日制高校との大きな違いは、定時制も通信制もどちらもその子に合わせた教育が学べます。

全日制高校の特徴

学年による教育課程の区分に分かれているため、各学年で科目をひとつでも落とすと留年になってしまいます。もちろん、テストの点数だけで科目を落とすことはありませんので、提出物や授業の欠席日数等などを総合して判断されます。

この辺りは中学生と同じですが、大きく異なるのは欠席が多くても進級できる義務教育とは違うところです。もちろんそうなる前に先生がサポートを十分にしますが、最終的には本人の行動となります。

裏を返せば、毎日登校し出席さえできていれば、テストの点数が低くても(再試はしますが)また提出物が悪くても先生のフォローで卒業は可能です(学校にもよりますが)。

この辺りは後でお伝えする通信制や定時制の単位制とは異なります。

全日制のメリット・デメリット

  • 出席率や授業態度、提出物、テストなど総合的に判断してくれる
  • 勉強が苦手でも毎日学校へ通えば卒業できる(学校にもよる)
  • 1教科でも落とすと留年、最悪退学となる

普通に高校生活を満喫したい子やその先の進路に迷いのない子にはおすすめです。

通信制高校の特徴

通信制とは名の通り、基本は学校へ通わず、家での学習をメインとします。

月1回程度(学校により様々)のみ学校へ通い(スクーリングという)、課題レポートの提出やテストでの合格点を取ることで単位を取得し、通信制で必要な単位数(74単位)を獲得することで、高校卒業が認められます。

当然高等学校卒業資格が得られますので、その先の進路で大学や専門学校への道や、高卒として就職ができます。

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サポート校

私立の通信制高校ではサポート校と抱き合わせて、毎日高校へ通わせる学校も増えてきています。

サポート校とは音楽や美術など専門や進学や社会に役立つためなど、学校とは別の枠組みで設けられた教室のことです。簡単に言うと塾といった立ち位置です。

この場合、通信制高校で必要な単位を取得し、サポート校で生徒たちが学びたい学習をサポートしていきます。

毎日学校へ通い、制服もあるサポート校も多数あるので、実際には全日制の私立高校へ通っている感じとなります。

ただし、サポート校へも授業料などを支払わなくてはならず、また通信制高校への授業料もかかるため、国からの補助があったとしても学費が高くなります。

高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)

ちょっと別の話ですが、高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)と間違えられることがあります。

高等学校卒業程度認定試験との違いは通信制高校は3年間以上通うことが必須となりますが、高等学校卒業認定試験はその試験で合格した人が高校卒業と同等の学力とみなし、大学や専門学校へ受けることができるというだけで、この場合は中学卒業となります。

【通信高校に悩んだら】

あなたのお子さんには通信制高校が合っている!!:通信制高校のお得なところ

通信制のメリット・デメリット

  • 自分のペースで学習ができる
  • 高校卒業の取得単位をとってしまえば、余った時間は好きな学習ができる
  • 課題提出が必須となるため、提出しないと卒業できない
  • 私立の通信制高校はサポート校と組んでいるため学費が高い。

小中学校で不登校だった子も通信制高校で高校卒業しています。

今回、コロナウイルスによって、全日制や定時制の高校では自宅学習によって、学習の遅れが懸念されましたが、長男が通信制の場合、前々からWEBを使ってのオンライン学習を多く取り入れていたおかげで、学習の遅れがほとんどありませんでした。

定時制高校の特徴

定時制高校というと、夜間をイメージする人もいるかと思いますが、昼間の定時制も多く存在します。

特に公立の定時制の場合、1988年度より単位制高等学校教育規程の制定されたことと、子供の少子化などを受け、全日制高校の併合や閉校に伴う開いた校舎の新たな使い道として、定時制高校(単位制)を新たに創設した経緯があります。

これにより中学生活にじめなかった子や学習が遅れてしまった子の受け皿として、今まで通信制や偏差値の低い私立高校に新たな選択が広がりました。

もちろん夜間では社会人も通っていますが、昼間は同じ年齢の生徒が多く学習しています。

4年で卒業するカリキュラム

ゆっくり学ぶことを前提にカリキュラムが組まれています。そのため一日の授業時間が午前中のみ(例えば1時間目から4時間目まで)に設定されていますので、全日制が3年間で卒業のところ4年間通うことになります。

ただし、定時制高校は単位制をとっているため、4年生に必要な単位を1~3年の間に振り分ければ3年で卒業できます。

学校にもよりますが、通常7割から8割程度の生徒が3年で卒業しています。学校に通いながら3年で卒業か4年で卒業かを決められ、その子に合ったペースで授業を受けられます。

また、他のメリットとして全日制のように学年ごとに教育課程が決まってなく、あくまでも必要単位所得が卒業の必須条件ですので、ある教科の単位を落としたとしても、留年することはなく、持ち越して最終的に単位をとれれば卒業できます。

そういったメリットも多いですが、全日制と同様で学校へ毎日通うことが単位取得の必須となるので、学校へ行くことが出来なくなった場合は、最悪退学せざるを得ません。

定時制のメリットデメリット

  • 学習の遅れを取り戻すことが出来る
  • 高校を卒業させることを一番の目的としている
  • 学校へ通えないと卒業できない
  • 社会人を受け入れている学校は制服がない

長女は中学生時代に学校へ行けなくなり、中学3年の時点で通信簿はオール1でした。そんな子が定時制高校で同じ悩みやもっと辛い思いをした友達と出会い、改めて心の痛みを知り、今では大学で看護の勉強をしています。

まとめ

通信制高校と定時制高校どちらもメリットとデメリットがありますが、やっぱり全日制へ行かせたいと思う気持ちが親としては強いかもしれません。

ただ高校は単なる通過点です。高校生活で失敗して、社会に溶け込むことが出来ない可能性を踏まえれば、通信制や定時制でもう一度やり直させることも必要かと思います。

私の長男も中学受験失敗から中学時代はどん底に落ちましたが、通信制高校では新たに大学受験や海外留学を目指して通っています(海外留学はコロナで行けなくはなりましたが)。

3年間通うのは親ではなく子供たちです。是非とも3年間楽しくまた前向きに学校へ通える学校を探してみてください。

 

 

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